活発で、好奇心旺盛なお子様タイプには
活発でじっとしていられないお子様や、新しいことにすぐ興味を持つタイプのお子様には、少し工夫が必要です。
読み聞かせの時間は、お子様の発達や言葉の理解、世界を知る力を育てる貴重な時間ですよね。
そんなお子様には、動きのある構成や仕掛け、テンポの良い展開、そして動物や探検などワクワクするテーマがぴったりです。
親が絵本を手にとり、お子様の反応を見ながら選び方や読み方を工夫すれば、ただ読むだけでなく“遊びの延長”のような楽しい時間になるでしょう。
動きが多くても集中しやすい絵本の選び方
落ち着きがないお子様でも、集中できる絵本を選ぶことは十分に可能です。
まずは対象年齢が0〜3歳のものを選びましょう。
ボードブックや布絵本のように、壊れにくく手の小さなお子様でも扱いやすいものが安心です。
文章が短く、絵が大きく描かれているタイプは理解しやすいですね。
表紙に動物や乗り物が描かれていると、お子様が自分から手を伸ばしたくなることもあります。
「このページをめくってみよう」「ここに車がいるね」と声を添えながら読むことで、絵と言葉のつながりを自然に覚えていくのではないでしょうか。
短め・テンポの良い構成+仕掛け絵本の活用ポイント
好奇心が旺盛なお子様は、ストーリーが長すぎると途中で飽きてしまうことがあります。
そんなときは、テンポの良い構成の絵本を選ぶのがおすすめです。
しかけ絵本のように、めくるたびに動物が登場したり、音が出たりするタイプは、お子様の反応を引き出しますよ。
絵本を“おもちゃ”のように使うのもいい方法です。
大切なのは、最後まで読むことを目標にせず、お子様の反応を見ながら止めたり戻ったりする自由さを持つことです。
親の声や表情が変わることで、絵本の世界がさらに広がりますよ。
好奇心を刺激するテーマ(探検・発見・動物)を取り入れる理由
落ち着きがないお子様ほど、知らない世界にワクワクするものです。
探検や発見、動物といったテーマは、まさにその“知りたい”気持ちを育ててくれます。
ページをめくるたびに新しい動物が登場するシリーズ絵本や、色や音で世界を感じられる作品もおすすめです。
特定のテーマに興味を示したら、同じ著者の本や続編を選ぶのもいいでしょう。
書店やオンラインストアをチェックしてシリーズで揃えると、成長に合わせて読む楽しみが増えます。
動物の名前を声に出して一緒に読んでみると、語彙も自然と増えていきますね。
読み聞かせ時に親ができる「動き+声かけ」工夫
読み聞かせは、ただ読むだけではもったいない時間です。
動きや声の変化をつけることで、お子様の集中をぐっと引き出せますよ。
たとえば動物が登場したときは、その鳴き声を真似してみるのも楽しいです。
手を動かして「ぴょんぴょん」「くるくる」と体で表現すると、お子様は笑顔になります。
読み終えたあとに「次はどんなお話がいい?」と問いかければ、絵本が会話のきっかけになりますね。
こうしたスキンシップを通して、親子の距離がさらに近づくのではないでしょうか。
静かでじっくり読めるタイプのお子様に向けて
おだやかで、絵をじっと見つめるのが好きなお子様には、少し深みのある絵本が合います。
静かな時間を好むタイプのお子様は、絵や言葉の世界に浸る力が強く、物語の余韻を感じるのが得意ですね。
このタイプのお子様には、登場人物の心の動きや、色や形の美しさを味わえる絵本がぴったりです。
親が焦らず、お子様のペースに寄り添うことで、絵本の世界をより深く楽しめるでしょう。
絵の細部や世界観を楽しめる絵本の条件
静かなタイプのお子様は、細かい部分に目を向ける集中力を持っています。
そのため、絵の描き込みが丁寧で、色彩や構図にこだわりのある絵本が向いていますね。
動きが少なくても、ページごとに発見がある作品を選ぶと良いでしょう。
たとえば、福音館書店の日本傑作絵本シリーズなどは、絵だけで時間を忘れて眺められる作品が多くあります。
また、自然や街の風景を描いた絵本は、静かな観察力を伸ばすのに最適です。
親が「この木の形、おもしろいね」「ここに小鳥がいるよ」と語りかけることで、絵と会話がつながります。
ストーリー重視・文字量少し多めの絵本の選び方
少し長めの文章や、物語性の強い絵本にも挑戦してみましょう。
物語を追うことで、お子様の想像力や言葉の理解が深まります。
ただし、最初から長編にせず、リズムのある短いお話を積み重ねるのがポイントです。
繰り返し読める物語や、季節を感じられるシリーズ絵本を選ぶのもおすすめですよ。
文章に優しさのある著者は、静かなお子様に安心感を与えてくれます。
お子様が物語の続きを想像したり、「どうしてこうなったの?」と尋ねてきたりする姿は、成長の証です。
読み聞かせ後に「一緒に話す」ための問いかけ型絵本活用法
静かなお子様は、自分の中で感情や考えを整理するのが上手です。
その力を伸ばすには、読み聞かせのあとに少しだけ問いかけをするのが効果的です。
「どの場面が好きだった?」「この子はどんな気持ちかな?」など、やさしく聞いてみてください。
強制ではなく、お子様が話したくなる雰囲気をつくることが大事です。
もし言葉が出てこないときは、親が自分の感想を少し話すのも良いですね。
「ママはこの色がきれいだと思ったな」「パパはこの動物が気に入ったよ」と共有することで、親子の対話が自然に広がります。
親が少し読み手を引くけれどお子様に“読む時間”を与える関わり方
静かなタイプのお子様は、絵本の世界に“浸る時間”をとても大切にしています。
そのため、親がついページを早くめくりたくなっても、あえて待つことが必要ですね。
お子様が絵を見つめているときは、何も言わずにそっと見守りましょう。
その沈黙が、物語を深く味わうための大事な時間になります。
そして、お子様がページをめくったタイミングで「次はどんなお話かな」と声をかけると、安心して次に進めます。
このゆるやかなリズムが、絵本の魅力をさらに引き出すのではないでしょうか。
感情が豊か・共感力高めなお子様向けの選び方
感情が豊かで共感力の高いお子様は、物語の深みや細やかな心の動きに敏感です。
読み聞かせを通してその感性を伸ばしてあげることが、言葉や世界への理解をより豊かにしてくれますね。
絵本は単なるおもちゃや娯楽ではなく、お子様の気持ちや関係を描いた物語として心を育てる道具になります。
ここでは、感情や共感力を大切にしたいお子様に向けて、絵本の選び方と親の関わり方を見ていきましょう。

気持ち・関係性・場面変化を描いた絵本のメリット
感受性が豊かなお子様は、小さな出来事の中に「悲しい」「うれしい」といった気持ちを感じ取ります。
そんなお子様には、登場人物の心の動きや友だちとの関係、家族のあたたかさなどが描かれた絵本がおすすめです。
動物たちが喧嘩したり仲直りしたりする物語や、兄弟姉妹の関わりを描いた作品は、お子様の共感力を刺激しますね。
ページをめくりながら「この子はどう思ったかな」「あなたならどうする?」と問いかけてみると、感情と言葉のつながりが生まれます。
こうした対話を積み重ねることで、お子様は他人の気持ちを理解する力を少しずつ身につけていくのではないでしょうか。
日常の“ちいさな出来事”をテーマにした絵本を選ぶ理由
共感力の高いお子様には、壮大な冒険よりも身近な日常を描いた絵本が心に響きます。
朝の支度や食事、友だちとのちょっとしたすれ違いなど、毎日の小さな出来事の中にドラマを見つけるタイプですね。
そうしたお子様には、家庭や園での一場面をていねいに描いた作品がぴったりです。
「昨日もこんなことあったね」と話しかけると、絵本と現実の経験が自然に重なります。
書店やオンラインストアで“日常 絵本 幼児”と検索すると、多くのシリーズや新刊が見つかりますよ。
レビューや評価を参考にすれば、ご家庭に合った本を選びやすくなるでしょう。
読み聞かせ中に「私はこう感じたよ」「どう思う?」と問いかける工夫
読み聞かせは、ただ読むだけで終わらせるのはもったいない時間です。
感情を共有しながら読むことで、お子様の心の動きが豊かになりますね。
たとえば物語の途中で「ママはこの場面、少し悲しい気持ちになったよ」「この動物はどう思っているかな?」と話しかけてみましょう。
お子様はその問いに答えようとしながら、自分の感情を探すようになります。
「あなたならどうする?」という質問を添えると、物語を自分の経験に重ねて考えるきっかけになりますよ。
絵本が“読むもの”から“語り合うもの”へと変わる瞬間です。
絵本を通じて“気持ちを言葉にする”時間を親子でつくる方法
感情が豊かなお子様には、自分の気持ちを言葉にする練習が欠かせません。
読み終えたあとに「どのページが好きだった?」「この子はどんな気持ちだったと思う?」と、優しく問いかけてみましょう。
急がせず、お子様のペースで考えさせることが大切です。
お気に入りの絵本を繰り返し読むうちに、お子様は同じ場面でも違う感想を言うようになります。
これは成長のサインでもありますね。
シリーズで揃えられる作品を選んでおくと、世界観が続き、理解が深まりやすくなりますよ。
※合わせて読みたい「絵本の読み聞かせ いつから始める?」
想像力・語彙力を育みたいお子様向けの選び方
想像力や語彙力を育てたいなら、少しだけ挑戦的な内容の絵本が向いています。
言葉の響きやリズム、そして色や形から新しい世界を感じ取れるような作品を選ぶと良いですね。
想像力を伸ばす絵本は、単に「読む」だけでなく、「考える」「感じる」「表現する」という多面的な学びを促します。
親子で楽しみながら、ことばと絵の奥にある“想像の翼”を育てていきましょう。
絵・言葉・音のリズムが豊かな絵本を選ぶポイント
語彙力を伸ばすうえで大切なのは、耳と目の両方から“ことば”を感じ取ることです。
音のリズムが心地よい絵本は、お子様にとって“読む楽しさ”を自然に教えてくれます。
たとえば、くり返しのフレーズや擬音語が多い作品は、赤ちゃん期から幼児期にかけて特に効果的ですね。
「ぽんぽん」「とことこ」といった音は、まだ語彙の少ないお子様でも声に出して楽しめます。
色彩が豊かで、登場人物や動物が軽快に動く絵も、お子様の想像力を刺激します。
一緒に声を出して読むと、親子でリズムを共有する喜びが生まれるでしょう。
語彙が少しだけチャレンジングな絵本を導入するタイミング
少し成長して言葉を理解し始めた頃、あえて“少しむずかしい”語彙を含む絵本を選ぶのもおすすめです。
「これはどういう意味?」とお子様が聞いてくる瞬間が、語彙を増やすチャンスになりますね。
ただし、あまりにも内容が抽象的すぎると逆効果になることもあるので注意が必要です。
対象年齢やレビューを確認し、お子様の発達段階に合ったレベルを意識しましょう。
出版社の公式サイトや絵本ナビなどでは、語彙レベルやリズム構成で作品を探すこともできます。
親が「少し背伸びできる一冊」を選んであげることで、お子様は自信と新しい言葉の世界を手に入れるのです。
読み聞かせ後に「この絵からどんなこと想像できる?」と広げる遊び方
想像力を育てるには、読み終えたあとが大切です。
「この動物はどこへ行くのかな」「この子は次に何をするかな」と、物語の続きを一緒に考えてみましょう。
お子様が答えを出す必要はありません。
自由に思いつくまま話すことで、発想の幅が広がります。
また、絵の細部を観察して「この色は何に似てる?」「この形、どこかで見たことある?」と尋ねるのもおすすめです。
お子様が感じたままに話す時間こそ、言葉と想像を結びつける貴重な瞬間なのではないでしょうか。
語彙・表現を記録したり「ことばカード」にして親子で遊ぶ活用法
絵本で出会った言葉を“記録”することで、語彙力はさらに定着します。
たとえば、お子様が気に入った言葉をノートやカードに書き留め、「ことばカード」として遊ぶのも良いですね。
「今日のことばは“ふわふわ”だね」「“ぴかぴか”ってどんな音かな?」と話すだけでも楽しい学びになります。
こうした小さな積み重ねが、お子様の中に“ことばの宝箱”をつくっていきます。
ときには絵本に出てきた言葉を使って、日常の中で遊びながら会話してみましょう。
「今日のお空、絵本みたいにきらきらしてるね」と声をかければ、世界がぐっと広く見えるはずです。
子どもが夢中になる読み聞かせのコツ
絵本の時間を、子どもにとって特別なひとときにするためには、ただ読むだけではなく、少しの工夫が大切になります。
内容を理解してから読むこと、声の出し方や本の持ち方に気をつけることなど、読み手が意識するだけで絵本の世界はぐっと鮮やかになっていきますね。
子どもが安心して物語の世界に入り込めるように、ゆっくりと丁寧に読んであげることで、心が温まる時間が生まれていきますよ。
物語をよく理解してから読む
読み聞かせを始める前に、絵本を一度読み通しておきましょう。
どの場面が盛り上がるのか、誰のセリフなのかなどを把握しておくと、自然なタイミングで声の調子を変えられます。
流れを理解していると、読んでいる人が慌てずにすみ、子どもも安心して耳を傾けやすくなります。
落ち着いた読み方は、絵本の世界に入りやすい雰囲気をつくってくれるのです。
絵本は「見やすさ」をいちばんに
読み聞かせでは、絵本を子どもから見やすい角度で持つことが大切です。
持ち手が絵を隠してしまわないように、指の位置にも気を配りましょう。
必要に応じてページを少し動かすことで、絵の変化を一緒に楽しむこともできます。
ただし、動かしすぎると集中を妨げることもあるので、控えめな演出のほうが心地よく伝わります。
聞き取りやすい声で、ゆっくり丁寧に
しっかりと伝わるように、はっきりした声でゆっくり読むことを意識しましょう。
声に少し抑揚を加えることで、物語の雰囲気や感情が優しく伝わります。
ただ、大げさすぎる演技は絵本そのものの魅力を弱めてしまうことがあります。
心地よい声のリズムを意識しながら、自然な読み方で子どもに寄り添うことが大切です。
絵本に書かれている言葉を大切にする
読み聞かせの途中で、勝手に言葉を足したり質問をしたりしないようにしましょう。
余計な会話が増えると、物語の世界から離れてしまい、子どもの集中力が途切れてしまうことがあります。
絵本に書かれた言葉だけを丁寧に届けることが、作品への敬意にもつながります。
そのうえで、読み終えたあとに感想を共有すれば、もっと豊かな時間になるでしょう。
まとめ
はじめての絵本選びは、単なる“購入リスト”づくりではありません。
お子様のタイプや成長段階、そして家庭の時間の流れに合わせて“最初の一冊”を選ぶことが大切です。
落ち着きがないお子様には動きのある仕掛けを、静かなお子様には余韻の残る物語を。
感受性豊かなお子様には共感を、想像力の強いお子様には言葉の世界を。
親がそれぞれの個性に寄り添いながら絵本を選ぶことで、読み聞かせの時間はただの習慣ではなく、心をつなぐ“家族の対話”になります。
書店やオンラインストアには無数の絵本がありますが、どれを選んでも、お子様と一緒にページをめくるその瞬間こそが最高の贈り物ではないでしょうか。
※合わせて読みたい「絵本の読み聞かせ いつから始める?」



コメント