絵本専門士は稼げる?収入の現実と、活動を続けるための考え方

やりがいを持って取り組む女子 絵本専門士

お伝えしたいこと

・絵本専門士は、資格だけで安定収入を得るのが難しいのが現実です。
・ただし、本業との組み合わせや実践の積み重ねによって、信頼や活動の場が広がる可能性があります。
・収入だけでなく、自分がどんな価値を届けたいのかという視点が、活動を長く続ける力になります。

絵本が好きで、子どもに関わる仕事をしたい。
そんな思いから絵本専門士という資格に興味を持つ方は少なくありません。
ただ、資格の価値や収入との関係、活動の広げ方は分かりにくい部分もあります。
ここでは、絵本専門士の収入の現実と、資格をどう活かしていくかをやさしく解説します。

周りに集まってくる子供

絵本専門士の収入の現実と、資格の位置づけ

絵本専門士は、国立青少年教育振興機構が実施する養成制度を修了した人に与えられる民間資格です。
講義や実践を通して専門的な知識を学びますが、資格取得そのものが給与アップに直結する制度ではありません。
「絵本専門士」としての求人があるわけではなく、保育士・教員・司書など本来の職種で募集されます。
そのため、資格単体で安定した収入を得ることは難しいのが現実です。

なぜ資格だけでは収入につながりにくいのか

読み聞かせや読書活動は資格必須の業務ではなく、誰でも取り組める分野です。
そのため、専門性によって質は大きく変わる一方で、単価が上がりにくい構造があります。
読み聞かせの謝礼は無償〜1回3,000〜1万円程度が一般的で、生活を支える収入にするには難しい水準です。
さらに、おはなし会などでは著作権処理のために、著作権使用料などの支出が発生することもあります。
活動を続けるほど、収入よりも持ち出しが増えるケースも珍しくありません。

ゼスチャーを交えて読み聞かせする絵本専門士

それでも専門性が価値を生む場面はある

資格を取得したからといって、すぐに収入が増えるわけではありません。
しかし、現場での実践や発信を続けることで、
– 「この人に話してほしい」
– 「この人に研修をお願いしたい」
– 「この人なら安心して任せられる」
と評価され、業務外の講演・研修・イベントに呼ばれる機会が生まれることがあります。
ただし、こうした依頼の謝金も決して高額ではなく、地域イベントで3,000〜1万円、研修でも5,000〜2万円前後が一般的です。
つまり、専門性は「場を広げる」が、「収入を大きく増やす」わけではないということです。

絵本専門士にご興味をお持ちの方はこちら

資格の概要や活動内容、取得方法について詳しくご案内しています。

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本業との組み合わせで価値が高まる

絵本専門士の強みは、資格そのものよりも本業と組み合わせたときに発揮されます。
– 保育士×絵本専門士
– 教員×絵本専門士
– 司書×絵本専門士
– 自治体職員×絵本専門士
等々、本業の肩書きがあるからこそ、「現場を知る専門家」として信頼され、役割が広がります。
ただし、公務員、司書などは副業制限があるため、働き方によって収入の広げ方は変わります。

副業・発信で収入の柱を増やす可能性もある

SNSやブログでの発信、講座やワークショップの開催など、専門性を活かした副業の可能性もあります。
ただし、これもすぐに安定収入になるわけではなく、継続と工夫が必要な領域です。
最初は小さく始め、実績を積み重ねながら方向性を探ることが現実的です。

活動を続けるために必要なのは「収入」よりも「動機」

絵本専門士の活動は、収入だけで測ると厳しい場面が多い資格です。
だからこそ、
– 子どもたちの表情が嬉しい
– 絵本の魅力を伝えたい
– 地域に読書文化を広げたい
– 自分自身の学びを深めたい
といった内側から湧くモチベーションが、活動を続ける力になります。
収入に直結しないとしても、専門性を磨き続けることで、長期的には信頼や役割が広がり、結果としてキャリアの豊かさにつながっていきます。

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まとめ

絵本専門士は、すぐに稼げる資格ではありません。
資格取得=収入アップという構造ではなく、むしろ活動には支出が生じることもあります。
それでも、専門性を磨き、実践を積み重ねることで、本業での評価や業務外の依頼につながる可能性があります。
大切なのは、収入だけで判断するのではなく、自分がどんな価値を届けたいのかという視点でキャリアを設計することです。
絵本を通じて人と人をつなぐ活動は、時間をかけて育てていく“文化的な仕事”でもあります。
あなたのペースで、長く続けていくことが何よりの力になります。

監修 絵本専門士 広辺和隆様


絵本文化推進協会 フッター画像

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