図鑑選びで大切なのは、人気ランキングや大人の評価だけではありません。
子どもが何を指さし、どの写真を繰り返し見て、どんな質問をするのかを確かめることが出発点です。
小学館の図鑑NEO、講談社の動く図鑑MOVE、学研の図鑑LIVEなど、それぞれの特長も比較しながら、幼児から小学生まで長く楽しめる図鑑の選び方を紹介します。
子どもが夢中になれる図鑑の選び方
人気の図鑑や対象年齢は、選ぶときの参考になります。
ただし、同じ年齢や学年でも、写真を眺めたい子、名前を覚えたい子、種類や大きさを比べたい子では、合う図鑑が異なります。
まずは、子どもが絵本やテレビ、散歩中の生き物にどのような反応を見せているか観察してみましょう。
親が身に付けてほしい知識よりも、お子さんが自分から開きたくなるテーマを優先することが、図鑑を長く楽しむための基本です。
対象年齢だけで決めず子どもの読み方と発達に合わせる
出版社が示す対象年齢は便利な目安ですが、それだけで決める必要はありません。
写真を指さして名前を知りたがる段階と、生き物の生態や分類を自分で調べる段階では、向いている図鑑のタイプが違います。
年齢よりも「どのようにページを見ているか」をチェックすると、今の発達に合う一冊を選びやすくなりますね。
幼児向けのやさしい「ずかん」から本格的な大図鑑へ、興味の深まりに合わせて進めていきましょう。
| 子どもの様子 | 向いている図鑑 |
|---|---|
| 写真を指さして名前を知りたがる | 写真が大きく言葉の少ない図鑑 |
| 仕掛けをめくることを楽しむ | めくる・触るタイプの図鑑 |
| 「なぜ」「どうして」が増える | 解説が少し詳しい図鑑 |
| 生き物同士の違いを比べる | 本格的な学習図鑑 |
| 自分で言葉を探そうとする | 索引が充実した図鑑 |
親の期待より子どもの「好き」と好奇心を優先する
知育効果やAmazonの人気ランキングを見ると、評価の高い定番シリーズを選びたくなりますよね。
けれども、最強と紹介される図鑑が、すべての子どもに合うわけではありません。
恐竜や昆虫に反応しない場合は、料理、乗り物、花、星、元素、英語、算数など、現在よく話しているテーマから選んで大丈夫です。
子供の「好き」は学習の入口になり、知識の世界を自然に広げてくれるでしょう。
書店や図書館で子どもの反応と読みやすさを確かめる
図鑑は、購入前に書店や図書館で実物を開いてみると失敗を減らせます。
写真とイラストのどちらを好むか、文字の量が負担にならないか、本のサイズや重さが扱いやすいかを確認しましょう。
索引から名前を探せるか、ふりがなや解説を理解できるかも大切なポイントです。
親が勧めた児童書よりも、自分で表紙を選んだ一冊に強い愛着を持つということもあります。
初めて買うなら全巻セットではなく好きなテーマを1冊選ぶ
初めて図鑑を買うときは、全巻セットを一度にそろえず、今いちばん興味のあるテーマを一冊選ぶ方法がおすすめです。
図書館で何度も借りる本が見つかったら、購入を検討してもよいでしょう。
中古の単行本は価格を抑えられますが、付属DVDの状態や動画の視聴条件、スマホやアプリの対応状況には注意が必要です。
電子書籍は持ち運びやすい一方、見開きの迫力や種類を比べる読み方には、大型の紙面が向く場合もあります。
恐竜、宇宙、人体など、研究や分類が更新される分野は、出版年や改訂時期を確認して新版を検討しましょう。
中古品はDVDの有無に加え、動画の配信期間、シリアルコード、スマートフォンやアプリの利用条件も確かめる必要があります。
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小学館・講談社・学研の人気図鑑を比較
小学館の図鑑NEO、講談社の動く図鑑MOVE、学研の図鑑LIVEは、いずれも人気の高い学習図鑑です。
ただし、それぞれ写真の見せ方、解説の量、映像との連動方法に違いがあります。
売上ランキングだけで優劣を決めず、子どもの読み方や写真の好み、動画を見る環境、調べ学習に使う目的などを比較しましょう。
同じシリーズでも巻によって付録や特長が異なるため、購入前に出版社の最新情報を確認することも大切です。
| 比較項目 | 小学館の図鑑NEO | 講談社の動く図鑑MOVE | 学研の図鑑LIVE |
|---|---|---|---|
| 主な魅力 | 情報量と見やすさ | 写真と映像の迫力 | 実物感と体験型コンテンツ |
| 向いている子 | じっくり調べたい子 | 見て楽しみたい子 | 観察や体験が好きな子 |
| 写真・イラスト | バランスがよい | 大きく躍動感がある | 本物らしさを重視 |
| 映像・付録 | 巻によって異なる | 映像コンテンツに強い | 動画やデジタル連携に強い |
| 学習への活用 | 調べ学習に使いやすい | 興味を持つ入口になる | 観察学習と相性がよい |
| 選ぶ際の注意 | 情報量が多く感じる場合がある | 本文量と読みやすさを確認 | アプリなどの利用条件を確認 |
※価格、付録、DVD、動画の視聴方法は、発売時期や改訂によって変わる場合があります。
購入前に各出版社の公式サイトや書店の商品情報を確認してください。
小学館の図鑑NEOは情報量と見やすさのバランスが魅力
小学館の図鑑NEOは、写真、イラスト、分類、解説のバランスがよく、幼児から小学生まで使いやすい定番シリーズです。
小さいうちは親子で迫力のある写真を眺め、文字が読めるようになったら索引から生物の名前を探すなど、発達に合わせて読み方を変えられます。
昆虫や動物などの巻では、種類の違いや生態、大きさを比べる学習にも役立つでしょう。
一方、情報量の多いページは幼い子どもに難しく見えることもあるため、最初からすべての解説を読ませなくても大丈夫です。
長く使える定番図鑑を選びたい家庭や、索引を使って自分で調べる習慣を育てたい家庭に向いています。
講談社の動く図鑑MOVEは迫力ある写真と映像を楽しめる
講談社の動く図鑑MOVEは、大きく躍動感のある写真と映像を組み合わせて楽しめることが大きな特長です。
動物が走る姿や生き物の鳴き声など、紙面だけでは伝わりにくい動きを動画で確認できるため、文章を読む前の子どもも興味を持ちやすいでしょう。
NHKの番組映像を収録したDVDなどが用意されている巻もあり、映像をきっかけに図鑑の該当ページを開く使い方ができます。
ただし、付録やスマホでの視聴方法は商品によって異なるため、購入時のチェックが必要です。
文章より写真に反応する子どもや、テレビや動画を入口にして知識を広げることが好きなお子さんがいる家庭に向いています。
学研の図鑑LIVEは本物に近い写真と体験型コンテンツが充実
学研の図鑑LIVEは、高精細な写真や実物大の表現を通じて、生き物を細部まで観察する楽しさを味わえるシリーズです。
生物の姿をさまざまな角度から見られるARや動画など、紙面とデジタルを組み合わせた体験型コンテンツも用意されています。
撮影された写真を見比べたり、掲載された生態を実際の観察に結び付けたりできるため、本物に近い感覚を大切にしたい家庭と相性がよいでしょう。
ただし、LIVEのアプリや動画は対応する巻や利用環境が異なるため、学研の公式情報を参照してください。
細かな違いを見つけることが好きな子どもや、実物に近い姿と体験型の学びを楽しみたい家庭に向いています。
NEO・MOVE・LIVEはシリーズを揃えずテーマごとに選んでよい
図鑑の背表紙を同じシリーズでそろえると本棚はきれいに見えますが、すべてを一社に統一する必要はありません。
恐竜は復元図の迫力、昆虫は掲載されている種類と飼育方法、動物は分類と映像というように、テーマごとに比較して選べます。
小学館、講談社、学研だけでなく、角川やほかの出版社が発行する図鑑にも異なる特長があります。
編集部の構成方針、監修者、著者、出版年にも注目し、子どもが実際に何度も開く一冊を選ぶことが大切ですね。
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年齢と興味から選ぶおすすめ図鑑
同じ年齢や学年でも、言葉の発達や興味の深さには違いがあります。
図鑑に書かれた対象年齢は目安として使い、写真を見る、名前を覚える、違いを比べる、自分で調べるという段階に合わせましょう。
そのうえで、子どもが今夢中になっているテーマを重ねると、自分から開きたくなる一冊を見つけやすくなります。
難しい本を早く与えることより、今の読み方に合う図鑑を楽しく使えることが大切です。

0~2歳には言葉と身近なものに出会えるはじめて図鑑
0~2歳には、食べ物、動物、乗り物、衣服など、暮らしの中で出会うものを集めた「はじめてずかん」が向いています。
一つ一つの写真や絵が大きく、名前が短く示されているものなら、親子で指さしながら言葉に親しめるでしょう。
英語の音声が聞けるタイプもありますが、機能の多さだけで選ばず、子どもが見たいものを自分で指せるか確認することが大切です。
丈夫な紙や角の丸い作りなど、安全性とページのめくりやすさにも注目したいですね。
3~5歳には恐竜・動物・乗り物を楽しめる写真図鑑
3~5歳になると、ものの名前を覚えるだけでなく、大きさや暮らし方、種類の違いにも関心が広がります。
恐竜、動物、昆虫、乗り物など、子どもが何度も質問するテーマを選ぶと、絵本とは違う図鑑の面白さに出会えるでしょう。
写真や復元イラストを楽しめることに加え、大人が読み聞かせやすい短い解説があるかも確認してください。
ゲームや動画で知った生き物を紙面で探すなど、好きなメディアと組み合わせる方法もありますね。
| 興味のあるもの | 確認したい内容 |
|---|---|
| 恐竜 | 大きさの比較、復元図、時代区分 |
| 動物 | 生息地、食べ物、親子の暮らし |
| 昆虫 | 実物大写真、成長の様子 |
| 乗り物 | 種類、仕組み、働く場面 |
小学生には昆虫・宇宙・人体を深く調べられる学習図鑑
小学生には、索引、分類、比較図、詳しい解説があり、自分の疑問を深く調べられる学習図鑑がおすすめです。
昆虫の観察や人体の仕組みは理科に、宇宙や元素の知識は自由研究につながることもあります。
漢字のふりがな、目的の言葉の探しやすさ、観察方法の説明など、子どもが一人で使える工夫も確認しましょう。
研究内容が変わりやすい分野では、発行年や改訂時期を調べ、できるだけ最新の情報を反映した新版を選ぶと安心です。
親子で読むなら料理・自然・地理など暮らしにつながる図鑑
恐竜や昆虫だけでなく、料理、野菜、魚、天気、草花、地理なども、親子で楽しめる図鑑のテーマです。
買い物や食事、旅行、散歩と結び付ければ、本の中の知識を日本や世界の暮らしとして理解しやすくなります。
知識を暗記させたり、算数の問題のように正解を求めたりする必要はありません。
「この魚はどこから来たのかな」と大人も一緒に調べる時間そのものが、子どもの好奇心を育てる体験になります。
買って終わりにしない図鑑の楽しみ方
図鑑は、最初のページから順番に読み進める本ではありません。
疑問が生まれたときに必要なページを探し、写真や解説を確かめるための本です。
毎日開かなくても、買って失敗したとは限りません。
暮らしや外出と結び付けながら、親子で答えを探す道具として身近な場所に置いておきましょう。
リビングに置いて子どもの疑問をすぐに調べる
図鑑を子ども部屋の高い本棚にしまうと、読みたいと思ったときに自分で取り出せません。
家族が過ごすリビングの中で、子どもの目線と手が届く高さに置くのがおすすめです。
よく見る一冊は表紙を見せ、残りは季節や興味に合わせて入れ替えると、新鮮な気持ちで手に取れます。
大型の図鑑は重いため、本棚の低い位置に置き、落下しにくいかもチェックしておきましょう。
動物園や水族館へ持って行き本物と見比べる
動物園や水族館へ出かけるときは、外出前に見たい生き物を図鑑で探してみましょう。
現地では答えを急いで教えず、色、大きさ、動き、食べ方などをゆっくり観察します。
帰宅後に同じページを開くと、写真と本物の違いや、生態について新しい発見が生まれるかもしれません。
重い大図鑑を持ち歩く必要はなく、ハンディサイズの本やメモ、撮影した写真を利用すれば十分です。
外出前に予想する
→ 現地で本物を観察する
→ 帰宅後に図鑑で確かめる
DVDや動画は子どもの好みと家庭での使い方に合わせる
DVDや動画が付いているから、紙だけの図鑑より優れているとは限りません。
映像は動物の動きや鳴き声を見ることに向き、紙の図鑑は複数の種類を比べたり、自分の速さで詳しく調べたりすることに向いています。
動画を見た後に該当するページを親子で開くと、映像の迫力を知識や理解につなげられるでしょう。
スマホやスマートフォン、アプリを利用する商品は、対応機種、通信環境、視聴期限の有無も確認してください。
| DVD・動画が向く場面 | 紙の図鑑が向く場面 |
|---|---|
| 動きや鳴き声を知りたい | 複数の種類を見比べたい |
| 文字を読むのがまだ難しい | 索引を使って調べたい |
| 映像から興味が広がる | 自分のペースで読みたい |
| 親子で一緒に視聴する | 一人で繰り返し眺める |
子どもが図鑑を読まなくても無理に開かせず興味を待つ
図鑑を読まないことと、好奇心がないことは同じではありません。
好きではないテーマだったり、文字量や本のサイズが今の発達に合っていなかったりすることもあります。
無理に読ませたり、覚えた内容を何度もクイズにしたりすると、図鑑が学習を試される本に感じられるかもしれません。
散歩、食事、テレビなどで疑問が生まれたときに、「一緒に調べてみよう」と自然に誘う程度でよいでしょう。
絵本専門士にご興味をお持ちの方はこちら
資格の概要や活動内容、取得方法について詳しくご案内しています。
まとめ|わが家に合う図鑑は子どもの「好き」から選ぼう
わが家に合う図鑑を見つけるには、対象年齢や人気ランキングだけでなく、子どもの発達、興味、ページを開いたときの反応を見ることが大切です。
写真を指さす、名前を覚える、違いを比べる、自分で調べるという段階に合わせれば、無理なく楽しめる一冊を選べます。

最初から同じシリーズや全巻セットをそろえる必要はありません。
図書館や書店で実物を試し、今いちばん夢中になっているテーマを一冊選ぶところから始めましょう。
子どもが自分から何度も開きたくなる本こそ、わが家にとって長く使える図鑑ではないでしょうか。





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